難しいシナジー1

事業間のシナジーは幻想だなんて言う人もいるが、決して極端な言い回しではないと思っている。

勿論、限られた業界の数件の事例だけで、シナジーと言う経営的な概念を否定しようと思わないが、シナジーを発揮するのはかなり難しいとは言えるような気がしている。

いままで関わった事業者のなかで、大体失敗しているパターンが、製造販売であるテイクアウト店が飲食店に事業拡大するパターンだ。

話を単純化するために、製品市場マトリクス(製品市場戦略)で考えてみる。

テイクアウト店が飲食店に進出する場合は、製品市場マトリクスだとどの象限にあたるのか。

<製品市場マトリクス>

既存市場・既存製品=市場浸透

新市場・既存製品=新市場開拓

既存市場・新製品=新製品開発

新市場・新市場=多角化

テイクアウトしたい顧客と店の中で飲食を楽しみたい顧客は異なるため、新市場に進出していると言えるし、製品の販売からサービスの販売というように全く違う価値を提供していることから、多角化ということが出来るだろう。

例えば、夕飯のおかずを買いに来る主婦が主な顧客が惣菜の販売店が食堂を開設した場合、顧客と製品はどうなるのか考えると分かりやすい。食堂の顧客は一人暮らしのサラリーマンなどが主な顧客になり、製品は惣菜から定食に変わるだろう。

(2へ続く)

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